板倉調査

2008年4月26日 (土)

小々汐の板倉

気仙沼商港岸壁から対岸を望みますと、小高い丘の上に板倉が見えます。

小々汐地区も海岸線に沿うように県道が走り、それに沿って家が建ち奥は山々が連なっていますので「籾保管」を主要な用途とする板倉は少ない地域で有ったと思われます。

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かつては、イワシ漁などで栄えた漁業中心の地域でもあり、後ろの山々は鹿折金山に繋がる重要な山で、この地域の大本家「大家」(オオイ)にはそれらを伝える文献なども残っています。

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イワシ漁網元(大家)文化7年築  「文責 ma」

2008年4月15日 (火)

唐桑の板倉

今日は1日唐桑半島の板倉と、景観の魅力などの取材に行ってきました。

一言「唐桑は凄い」

この一言で、私の感動は伝わるのではないかと思います。デジカメのメモリー1GBを使い切り、補助のメモリーで撮るほどでした。

太平洋に突き出した唐桑半島ですので、右からも左からも海の香りが満ちた素晴らしい空気とのどかな里山と海が堪能できます。

1日、本当に充実した楽しみが味わえるところだと改めて感じました。

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(板倉、分りますでしょうか?中央白い建物の左上です)

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鮪立漁港です。板倉はこんもり茂った杉林の手前の小高い丘の上にあります。

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同じく対岸に2棟あるのです。こちらは海の直ぐ前です。

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そしてまた2棟

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板倉からは海が見えました。 「文責 ma」

追伸:よく歩き、よく歩き、よく歩きの一日でしたが、島全体が梅と椿に満ち、人とのふれあいも含め素晴らしい一日となりました。

2008年4月 9日 (水)

唐桑の板倉

今日は、板倉冊子に使うための取材に唐桑方面に行きました。

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唐桑と言えば有名なのが上記の唐桑御殿と呼ばれる民家。

あちらにもこちらにも・・・唐桑御殿の入母屋の屋根が緑の中で目立ちます。遠洋マグロ船から戻ってきた時に、「嗚呼、我が家!」とホッと胸をなでおろしたのかもしれません。

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リアス式の海岸に沿うように建てられています。

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梅と板倉と入母屋の民家と海

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これが宮城県気仙沼市唐桑町「森は海の恋人」の山々の恵みが育んだ漁業の町です。「文責 ma」

2007年11月23日 (金)

恩賜郷倉

21日、気仙沼・本吉地域文化財保護審議委員の皆様方の「風待ち-建物博物館」の視察がありました。

その折、参加者のお一人が恩賜郷倉のプレート持参しまして、それを見せていただきました。

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郷倉の入り口に止めてあったものと思われますが、おそらく戦時中に保管のため外され大事にしまわれて居たもののようです。

恩賜郷倉調査では、今までこのプレートが付けたままのものは見つかった例がありませんので、上記理由により殆ど外され何処かに保管されているものと思われます。

大きさは、W15~20cm程度 H30~40cm程度でそれほど大きなものでは有りませんでした。「文責 ma」

2007年9月22日 (土)

答申

昨年の『歴史的建造物板倉を活かしたまちづくり調査』で、1)年代特定がはっきり分るもの、2)まちづくりに活かせる景観地域にあるもの、3)所有者の保存意識と登録申請の承諾があったものなどの条件の中から選出された6棟の板倉が昨日文化庁の『国登録有形文化財』として答申されました。

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今でも、1件1件の所有者の方々のお顔が浮かんできます。

語りだしたら止まらないほど暖かい思い出が沢山あり、改めて建物もですがこの地域に住む方々の『優しさ』を感じます。

建物は住み手が居てこそ輝ける!と思うのは、やはり住み手の魅力が建物の魅力を倍加させるからでしょう。

優れた重要文化財も素晴らしいですが、地方の暮らしを伝える地方ならではの建物もそれに引けを取らないほど素晴らしいと思う昨今です『文責・画像 ma』

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