« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »

2006年9月

2006年9月30日 (土)

文献と建物

Photo_9 Photo_7

S氏宅には、「板倉新築簿」が保存されている。その中に「一金五円八拾銭 金間ト代」とある。「金窓」(妻壁上部前後に一つづつある)の金具の代金を指していると考えられます。明治四十二年(1909)の記録で す。『文責 Ha』

2006年9月29日 (金)

棟札

P14500731

棟箱の中に、棟札が入っているのですが、殆どが高い所に取り付けて有ります。

中には見たくても見られないほど高かったり、苦労して中を見たら空っぽだったりと色々です。

この棟札、見ることが出来た時の喜びは、滝のように流れ出る汗も引くほどです。

(注:調査時は真夏でした)

棟箱の下に付いてる三本の木は、幣束立て。

                            『文責 Ma』

2006年9月24日 (日)

影の応援

今日、歩いていましたら

『調査した○さんの板倉、内の親戚で。』

『調査して記録するのは大事な事で、地域の為にも良い事だ。よろしく頼むからね!』と年老いたご夫婦に声をかけられ、励まされました。

最近は、板倉調査に関して『頑張ってね!』とか、よく声をかけられます。

有り難いことで、頑張る力の源です。  『文責 代表』

P13905191

P14408991 

2006年9月23日 (土)

側壁

板倉の側壁は、まさに材木が林立する状況。この面だけでも

24本見えています。所有者曰く「板倉を建てるにはいい杉が

一山必要だ。」納得の一日でした。         『文責 Ha』Photo_5

2006年9月22日 (金)

今の活動

今、板倉調査した50棟をプレゼンにまとめる作業をしています。

A3で50枚+図面です。

21_1

また、新月『もぐり橋』付近の自然景観に板倉を『見晴らし棟』として移築した場合の、景観と板倉のコラボレーションのイラスト作成。

P14505291

板倉調査、講演会でのアンケートまとめ作業。

板倉分布地図作成。

等を並行しながら進めています。

これらの作業をまとめ、板倉が語りかける歴史や、景観とのコラボレーションによる安らぎ、里山の美しさ等が伝えられれば嬉しいです。

P14001381

                 『文責Ma』

2006年9月20日 (水)

調査風景

学生調査では役割分担して、効率よい調査を進めます。

Dsc014782_1

建物の大きさ・高さの外形寸法、各部材の断面や軒や庇の出など採寸。

Dsc014522 Dsc014602

スケッチ担当は平面、各面立面、特徴や文様を詳細に写します。

炎天下、ご苦労様でした。

現在 各々のデーターと写真を総合して作図中です。

写真はYa会員より提供いただきました。『文責Ch』

2006年9月16日 (土)

金具

引き戸の錠前にすばらしいデザインがありました。

S氏宅はとっての金具がついてます。

もう一つのS氏宅は雲が踊るような金具です。

どちらの引き戸も鋲止めです。『文責 Ha』

Photo Photo_1

2006年9月 9日 (土)

写真展示会

10月の末に、高校生の写真展と同時に、板倉の良さを知っていただく為に調査50棟のプレゼンを展示いたします。

その試作品が出来、本日のプロジェクト委員会で見ていただきました。

細かいレイアウトは変わるかもしれませんが、下記の感じで展示したいと考えていますので、是非とも足をお運びの上、故郷に残る『板倉』の良さを見ていただきたいと思います。

21

11

           『文責 Ma』

2006年9月 8日 (金)

板倉調査方法Ⅱ

調査は、気仙沼市内を4ブロックに分け、下見調査を行ったうえで、特徴の有るものなどを中心に調査を行っております。

調査項目は、建物の所在、所有は勿論のこと、

1)構造及び形式-横板はめ込み式、縦板はめ込み式並びに柱サイズ等

2)建築年代-棟札又は推定できる要素を探し出し記入、及び撮影

3)建築物に関する所見

☆ 外観、屋根の状態、葺き替えの時期、基礎周りの状態、倉の用途、平入、妻入り、施工の特徴等の詳細記入。

☆ 撮影-内部(各部おさまり)外部4面他特徴の有る部分

4)聞き取り項目

5)その他特筆すべき事項

6)規模-サイズの計測

等の項目で、調査票は作られています。

又、同時に板倉所有者にアンケートも実施しております。

今からの作業は、これらの調査に基づきまして『板倉プレゼン』を全50棟分を作成していきます。(A3フルカラー)

このプレゼンは、10月末の高校生の写真展で掲載したいますので、是非とも当日は足をお運びくださいますようお願い申し上げます。

P14005951

                   『文責 Ma』

2006年9月 4日 (月)

窓の補足

板倉の窓に関しては、3パターンが有ります。

1)妻側の片側だけ。

2)妻の両側。

3)窓無しです。

窓無しは、平屋が多いです。

片側付きは、一部二階建。

両側は、総二階建が多いです。

板倉は、1Fは、入口からだけで採光が取れ、2Fになると、2階床のため、採光が取れず窓に頼る事になります。

但し、規模が大きい場合には、1階建てでも、両側に窓がつく場合も有りますので一概には、言えませんが。

板倉は、元々『モミ』等の、穀物保管ですので、ネズミやコクゾウムシ等は大敵です。

従って、窓は虫の侵入が有りますので、最小限で、且つ内側に板引き戸が付いている場合が多いのです。

以前は、モミの搬入で入口を開ける場合には、必ずネズミの侵入を防ぐ為に誰かが立って守っていたと言います。

明治、大正期には、ご祝儀などは『お米+何か』の時代で、「お米=お金」の時代であったようで、お米は大事な大事なものであったと思われます。

Ita93

それ故、守る為の細心の注意と蟻も通さぬ精緻な建て方が求められたようですので、5寸角(15cm)以上の太さの柱が、柱1本分の幅を開けた位で建っています。

柱倉と言いたいほどで、地震の揺れに対しても強く、歪みが少ないのも特徴の一つかもしれません。

                                        『文責 Ma』

2006年9月 1日 (金)

板倉の魅力

板倉調査をしていますと、

『こんなの見たこと無いだろ!』と、奥からしまってある

さまざまな物を出してきます。

『解りません』と答えると、笑いながら説明してくださいます。

P14205561_1

上記は、稲刈りの時稲の穂が目に入らないように

保護するものだそうです。

また、海辺の板倉の中には、海苔養殖時代の作業道具等が眠っており、

当時の生活が偲ばれます。

板倉は、まさにタイムカプセルのようでもあります。

様々な昔話を聞かせて頂き、人とのふれあいが生まれるのも

板倉の別の魅力の一つです。

               『文責 Ma』

里山の景観

板倉調査をしていますと、

美しい景色に出会うことが多々有ります。

P140045211

さり気なく建つ板倉の向こうに海が見えます。

P14206151

こちらも、みどりの真珠の大島と板倉。

P143028311

海の近くだけかと思えば、

山間部からもこの様に素晴らしい景観が広がっています。

海の恵、山の恵みに支えられて、我々が生きている!を

実感でき、改めて故郷の里山の有り難さを感じている毎日です。

                            『文責 Ma』                  

« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »